〒カワチ日手紙〒- 外 -

「あえて」以降の、生きる仕方の試みの記録。「父」像、「家族」像への試み。文中に出てくるCは妻で、五部林は息子です。

「ひとり時間」最終日

 昨夜(ゆうべ)は、日手紙書きながら、深夜にどうか、とも思ったけど、朝起きて洗濯できる確証がじぶんになかったので、洗濯機を回しつつ、夜中の2時に干して、「Hulu」で「LOST」(シーズン4)の7・8(途中まで)話を見て、4時頃就寝。

 今朝は、いったん7時半頃起きたのだけど、夢に母が登場し、それはとても確執のある感じのもので、何かを言い争ったり、意地を張ったりしていて、よくない目覚め。Cに「いってらっしゃい」メールを送る。きょうは、彼女にとっても年度末最後の出勤でもあり、そして、ぼくの「うつ」回復のための週2日の遠距離通勤(網干-四ツ橋)の最終日でもあったから、「ありがとう」のことばも付け加えた。
 facebookのCのタイムラインを見ていると、昨日、深夜までかかって、五部林の保育所入所準備品の縫い物(鞄や巾着袋など)を完成させたらしく、その完成写真を見ると「さすがだ」と思えた。Cは、一応、保育士資格、幼稚園・小学校の教員免許と中学・高校(だっけかな)の「家庭科」の教員免許を持っている。
 その後、また二度寝して、目覚めたのは、昼前。

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 目覚めてから、メールチェックをしたり、facebookを覗いたり、少しパソコンの再設定などをしつつ、「きょうで『ひとり時間*1』も最後だ」と思い出し、何かすることはないか? 思いついたのが、2/5以来*2、空気が抜けただけなんだか、パンクしてしまったんだかわからないけど、ともかく後輪のタイヤがペシャンコになってしまっていた、原付(愛車・HONDA リトルカブ)の修理で、ずっと面倒で何もせずに放置していたけど、じぶんを奮い立たせて(?)、ネットで近くのバイク修理の店を検索したら、山本自動車という店が見つかったので電話すると「今からでも良いので、来てください」と言われ、そのまま着替えて、重かったけど原付を押して、国道1号線沿いにある店まで約1kmの道を歩いた。
 店に着くと、修理場の方に、いかにもやる気のなさそうな兄ちゃんがタバコを吸っていて、声をかけるのも面倒になったけど、ここまで重い原付を押してきたのだから、と、またじぶんを奮い立たせて、「すいません、後輪の空気が…」と声をかけた。兄ちゃんは、いかにも「休憩中の俺に話しかける?」みたいな顔をして立ち上がって、とりあえず、後輪を見てくれたが、「あー、これは、これは(モニョモニョ)」と、自分にしか聞こえないぐらいの声で何かを話していて、「パンクですか? ただ空気が抜けているだけですか?」と訊いたら、それには答えず「どれくらい前に空気入れました?」とか逆に訊いてこられ、それからもぼくは兄ちゃんの質問攻めに合い、結論的には「(パンクか空気が抜けているだけか、調べるのが面倒なので)とりあえず、空気を入れておくので、様子を見ておいてください」と言われ、そして、「長い間(2011年10月以来)点検も整備もしてもらってない」と言うと「じゃあ、オイルだけ、とりあえず換えときましょう」と言い、さらには、エンジンをかけて「あー、やっぱり。やっぱりな、と思ったんですけど、バッテリーもいかれちゃってますね。交換しますか?」と言われ、確かに、テールランプや方向指示器の点灯が鈍いとは思っていたので、「じゃ、お願いします」と言って、オイルとバッテリーを交換してもらった。
 合計で、11,150円。オイル代が1,500円ぐらいで、バッテリーが9,000円ぐらいだったと思う。ほんとに、こういう、車とか、バイクの部品やらオイルの値段って、相場がわからないから、それが安いのか高いのかよくわからないし、しかも、たいていお店で即決を迫られてしまうから、どうしても払ってしまう。

 その後、愛車のエンジンをかけて、走り出すと快適。
 快適だったので、そのまま国道1号線を西に走って、家を出る前、facebookで「おけいはん.ねっと」のfacebookページで「桜が満開です」とタイムラインにあった、京阪・土居駅まで向かう。そこには、たしかにきれいな桜が咲いていたけれど、曇り空だったためか、あまり花の色が栄えていなかった。しばらく、そこで写真撮ったり、ぼんやり眺めたり。

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 それから、せっかく外出したのだし、原付も走れるようになったのだから、と、土居商店街を北上し(商店街はバイクで走ってはいけないので、また押して)、去年(4/8)、Eくんと、我が家3人でお花見に行った太子橋中公園の桜はどうなっているだろう? と、ビューンと見に行った。
 
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 太子橋中公園の桜も、満開ではないのかもしれないが、もうほとんど咲き誇っており、ゴザを敷いてお花見をしている何組かの家族もいた。ぼくも、愛車を停めて、しばらく桜を見上げながら、ぼんやり。メールをもらっていた、Sくんや、Wにメールの返事を書いたり、去年の春以来、会っていない、いっしょにお花見をし、淀川河川敷でキャッチボールもしたEくんに桜の写真を添付して、「最近、どうしてる?」という、メールも送ったりした。
 ぼくが座っていたベンチの近くには、おそらく、子どもたちが集めたのだろう、摘まれたタンポポが置かれていた。そうやって、公園内を見渡すと、桜ばかりに目が行きがちだけれど、タンポポや、その他名前を知らない白い花たちもしっかり咲いていた。(今週のお題「お花見」)

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 だんだん雲行きが怪しくなってきて、せっかく、五部林の保育所入所準備品を含めて大量に衣類やらタオルやらを洗濯したのに雨に降られては何もならないと思い、帰りにマックスバリュ(太子橋店)で食材と、とても久しぶりに「TV Bros.」(3月30日号)を購入し、急いで帰宅。
 洗濯物を取り込んでいると、マックスバリュで買った食材を、愛車の前カゴに忘れてきたことに気づく。取りに戻って、その足で、メールボックスを覗いてみると、ここ数日の夕刊やチラシなどに混じって、先日(3/25*3)、Appleリサイクルセンター申し込んだiMacの「PCリサイクル」費用の払込票が郵送で届いていて、コンビニに払い込みに行こうか、と思っていると、また「あ、きょうで『ひとり時間』も最後だ」というじぶんの声が聞こえて、「散髪に行こう」と思い立ち、ずっと、気になっていた、近所の「Hanaki hair design」というお店をネットで検索し、電話をかけてみると、「きょうは、ちょっと両親が急な不幸で出ているので、私ひとりで対応していまして、あと4~50分後ぐらいに来ていただけるといいかと思います。申し訳ないんですが、予約制ではないので、来ていただかないとわからないんですけど」と言われ、「ご両親に起きた不幸のことなんて、わざわざ言わなくてもいいのに」とは思ったけど、なんだかそれが良さそうな店かもと思うきっかけにもなって、買ってきたパンを食べたりしながら、18時すぎに、(近いから歩けばいいのに、ちょっと愛車に乗りたくて)原付で店に向かった。
 「Hanaki hair design」に着くと、すでに3人の人が席に座って髪を切ってもらっており(ご両親は戻ってきていたようだった)、そして、待合席には1人のおばさんもいて、相当かかるかなと思ったけど、「さきほど、電話した者です」と言って店に入り、待つことにした。
 ぼくは、いつもこのお店の隣にある南十番連合会館で開催してる子育てサークル「ぽれぽれ」に参加しており、その外観が、わりと「オサレ」で、この地域には似つかわしくない感じで、ずっと気になっており、平日の夜なら空いてるだろうと思ったのだけど、予想外のお客さんで、待合席に置いてあるマンガは、『ヒカルの碁』、文庫マンガの『ドラえもん』数冊、『キャプテン翼』数冊、『こち亀』数冊、『あした天気になあれ』数冊で、どれも全巻揃ってはいなかったけれど、だいたいこういうお店は、どんなマンガが置いてあるかで、なんとなく店の人の性格というか、気質のようなものがわかるのだけど(たいてい、『ドカベン』とか『あぶさん』とか『ゴルゴ13』などの長い作品が置いてある)、いちばん冊数の多い『ヒカルの碁』がどんな作品だったのか、ぼくはまったく知らなかったので、でも、なんとなく好感が持てた。

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 結局、それから、待つこと1時間近く、19時前になって、やっと席に案内されて、ぼくは、ほんとに初めての散髪屋っていうのは、緊張して、それは、まず、その瞬間で、「(髪型は)どういう感じにしますか?」と、たぶん、電話を取ってくれた二代目の男性(ぼくと同年代だろうか)から訊かれて、ぼくはどう答えて良いのかいつもわからず「とにかく、短くしてください」と言うと、「ヘアカタログ」みたいな雑誌を持って来られて、「こんな感じですか?」と訊いてくれると、もうわからないので、「そんな感じで」といつも言うようにしていて、ただ、ぼくは「うつ」になってから、伸ばしているというよりは、単に無精で剃るのが面倒くさくなってしまって、今、下あごの髭が少し伸びているので、ほんとはさっぱり剃ってもらった方が良かったのかもしれないけど、「この髭、どう扱っていいのかわからないので、とりあえず、揃えてもらえますか」というようなことを、初めて散髪屋さんに伝えた。
 それから、しばらく髪を切ってもらってると、また初めての散髪屋さんでいちばん苦手な瞬間がやってきて、それは、ぼくの「素性」を語らなければならない瞬間なのだけど、ただ、普通なら「きょうは、仕事はお休みですか?」とか聞いてこられるのに、この二代目さんは、何も聞いてこなかった。でも、いつその質問が来るか、と構えていたけど、いっこうに来ないので、偶然ラジオで「きょうはプロ野球の開幕日です」と伝えられる声が聞こえてきたので、なんと、ぼくの方から「あー、きょうって、もうプロ野球開幕なんですね」と言い、二代目さんも、「あー、そうですね、はやいですね」と答えてくれ、そこから、どんどん話は進んで、とてもいい感じの会話になった。
 二代目さんの子どもたちは、小学校2年生と3年生がいて、少年野球のチームに入っていることや、彼らが通っている下島小学校(五部林も、ここに通うことになる)の話、各学年2クラスあるということや、運動会は珍しくグラウンドで親といっしょに昼食を食べるということなども教えてもらったり、男の子の興味、「ずっと、うちはポケモンです」とか、ぼくも「いま、うちは1才なんですけど、乗り物、バスやら、電車やら、救急車やらですね」とかいったり、「プラレールには、いま、プラレールアドバンス」というリアルな車両もできたんですよ」とか教えてもらったりした。
 隣の席では、ずっと、おばさんが舅(しゅうと)の介護の話(誰が面倒を見るのか)や、娘の大学受験が失敗して、4月から予備校に通う、というような話をしていて、それを二代目のお母さんに当たるんだろう人がていねいに聞いていて、「あぁ、散髪屋というのは、地域の情報がこうやって集まるんだなぁ」と思ったりした。
 ひと通り切ってもらって、次はシャンプー、ということになって、場所を移動したら、そこには、「自動洗髪機」(こんな感じのやつ)があって、ぼくは初めてだったので、その機械から放出される水圧の頭皮への感触にとても驚いた。
 ぜんぶ終わって、髭もとりあえず体裁は整っていて、お金を払ってるときには、二代目ではなく、そのご両親たちがレジのところに来ていて、「お子さんはいくつなの?」とか「いま、かわいい盛りやねー」とか、いろいろ話して、ぼくは「じゃあ、今度、息子といっしょに来ますね」と言って、頭が寒くなったのを感じながら、愛車にまたがって、帰った。いい店だなと思った。帰りに、デイリーヤマザキに寄って、「PCリサイクル」費用を支払った。

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 帰宅したのは、すでに20時半すぎで、Cに「おつかれさま」と「散髪行ってきた」というメールを送り、それから、LINEで、前職の後輩のMちゃんが、来月で退職するという話を聞いたので、メッセージのやりとりをしたり。そして、これもLINEで、たぶん、facebookのぼくの投稿を読んだMちゃんから聞いたのだろう、前職の栄養士をしていたEさんから「五部林くん、保育所行くの?」というメッセージが届いていたので、それに返信したり。

 「ひとり時間」最終日は、こんなふうにして過ぎていった。
 結局、きょう一日、ずっと曇っていたけど、雨は降らなかった。

 明日は、Cと五部林はお昼過ぎには帰宅する予定だと言っていた。明日、明後日とは、保育所の入所準備でバタバタするのだろうと思う。ただ、夕方には、毎年、3月上旬に行っていたが今年はぼくの「うつ」のために行けなかった、「ベーカリーレストランサンマルク 大阪たつみ店」に、遅まきながらのCの誕生日(3/11)祝い、それから、五部林の保育所入所祝いを兼ねた夕食に出かけて、ゆっくりする予定(いや、五部林の機嫌に寄っては、まったくゆっくりできない可能性もある)。サンマルクには、大きな桜の木が植わっており、もしかしたら、とてもきれいな桜を見ながら食事できるかもしれない。

 これまで毎年、3月末、つまり年度末というと、経理・事務という仕事柄、決算やら、予算やら、その他、事務手続きの区切りなどがあって、いろんなことに追われていた時期だけれど、今年は、そういうものとはまったく関係ないところにいて、なんだか、今が年度末という気がしない。
 でも、「ひとり時間」最終日ではあって、ほんとのところ、もっと「何かすること」があったのではないか、と、今になって思うけど、愛車・リトルカブの修理と、散髪、これだけできただけでも、今のぼくには「良し」としなければいけないだろうと思う。

*1:Cと五部林が実家に戻っている間の、自宅でひとりで過ごす時間

*2:http://sube.hateblo.jp/entries/2013/02/05

*3:http://sube.hateblo.jp/entry/2013/03/25/233000