〒カワチ日手紙〒- 外 -

「あえて」以降の、生きる仕方の試みの記録。「父」像、「家族」像への試み。文中に出てくるCは妻で、五部林は息子です。

賭け金

 一昨日(16日)の夜というか朝は、5時頃就寝。
 そして、昨日の朝は、7時起床。いつものとおり、Cと五部林の朝食終わった後、五部林の支度をして、ふたりを見送る。
 それから、夕方、トーキョーの古本屋バイト時代の友人・Nが我が家に遊びに来る予定になっていたので、Twitterで連絡を取り合う(ここ数日、auiPhone)のEメール送受信がうまく行ってない)。前夜、ダイエーネットスーパーで、注文した食材が昼すぎに届く。夕食は焼き肉をしようと思っていたので、ひたすら、野菜切り。そして、ちょっと昼寝。
 17時に地下鉄守口駅前で待ち合わせしていたのだけど、15時半ぐらいにNから「暇で仕方ないので、これから向う」とツイート。「じゃ、S保育所前で待ち合わせしよう」ということになったけど、結局、Nが迷って、ぼくが五部林を保育所に迎えに行った後(五部林は月曜に続き、またその日も、同じ子どもに「噛まれた」そうだった)、駅前で会う。
 Nとは、去年の年末の「トーキョーひとり旅」(ぼくが「うつ」になるきっかけだった)以来の再会だから、4ヶ月ぶりで、それほど久しぶりというわけでもなかった。
 五部林を肩車して、3人で歩き、シェフカワカミ(スーパー)で、Nに、じぶんの飲みたいお酒とスナック菓子を買ってきてもらい、まだ少し夕食には早かったので、淀川河川敷へ。Nは、その河川敷の風景にとても感動したようだった。しばらくNと遠巻きに見て、なかなか近づこうとしなかった五部林も、だんだんと慣れてきて、いっしょに遊ぶ。

 帰宅すると、Nから、五部林に絵本のプレゼント。
 林明子こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)』、バージニア・リー・バートン ぶん・え/むらおか はなこ やく『いたずらきかんしゃちゅうちゅう (世界傑作絵本シリーズ)』。一応、電車(鉄道)つながりで作品を選んでくれたようだった。五部林は、機関車の絵を見て大興奮。
 その後、ホームプレートで焼き肉開始。五部林も同じものを食べさせていたが、Nとぼくが飲むビールを「ジューチュ(ジュース)、ジューチュ」と懲りずに何度も欲しがるので参った。
 Nと近況報告をしたり、その他さまざまな話。Nと同棲中の彼女のことも根掘り葉掘り聞けておもしろかった。彼女と同棲し始めてから、毎夜のように飲み歩いていた習慣を止めたとか、日本酒派だったNがウイスキー派に至った経緯とか。
 19時すぎにC帰宅。その頃、ぼくらは、もう満腹で、Cもきょうは、昼にお寿司、夕方にケーキ、とけっこう食べてきたらしく「食べられない」ということだったので、しばらく五部林と遊んだ後、ふたりでお風呂に入り、そのまま寝てしまう。ぼくとNは、別室にお酒とスナック菓子(とんがりコーン)を持って移動。

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

  • 作者:林 明子
  • 発売日: 1989/06/30
  • メディア: 大型本

 別室は、あまりに汚すぎて、もう誰にも見せられる状態ではないのだけれど、ぼくの学生時代の「汚部屋」を知っているNには、安心して見せられた。今も古本屋(荻窪のS書店)の店員(店長になったって言ってた!)をしているNは、ぼくの本棚と、本棚に収まりきれず積み上げれた本を見て「生活臭のある、いい本棚だ」と言ってくれた。
 それから、なんというか、38才・男の核心話みたいなものを、ふたりでヅラヅラとした。年末の「トーキョーひとり旅」の初日、ぼくは、Aくんと中村一義の武道館ライヴに行った帰り、Aくんの自宅近くの経堂のお店で、いろいろと話していたなかで、Aくんが「Nのツイートを見てると、毎日、映画ばかり見ていて、とてもうらやましい。ぼくには、今『考えたいことを考える時間がない』のに」というようなことを言っていたことを思い出し、それをNに伝えると、「そんなことないですよ」と言った。
 その後、Aくんとどんな話をしたかを思い出していると、ぼくがそのとき言ったことを思い出したりして、「ぼくは、T書店でのバイト時代、Aくんとはまったく仲良くなくって、それは、Aくんがすごく頭良さげに見えて、難しい本ばかり読んでいるように思ってて、ぼくなんかとは真剣に話なんてしてくれないだろうな、と思っていたからで、でも、ぼくが書いた卒論を読んだAくんが、ぼくが長野・伊那市に合宿免許を取りに行ってるときに急に電話をくれて、その卒論っていうのは、加藤典洋の『敗戦後論 (ちくま文庫)』をテーマにしながらも、結局は『生活実感に根ざした思想』をこれからも目指したい、みたいなことを書いてたんだけど、15年後、今のぼくは、どうよ? って、とても悔しいんだよ。つまり、最近のぼくは、生活実感、というか、仕事なら仕事をそれなりやってきて、今は主夫としてヘトヘトになりながら、育児と家事をそれなりにやってるんだけど、そうしたとき、『思想』なんてものは、ひとつも日常に入り込む余地がなく、もう、毎日、仕事が終わったら寝る、育児、家事が終わったら眠くて仕方がない、そんな毎日で、何が『生活実感に根ざした思想』とか思うし、とてもやりきれない」というようなことで、それをNに伝えると、ものすごく共感してもらえて、とてもうれしかった。
 22時すぎ、夜行バスで帰るNを見送り、和室に戻って、寝ているCに「N、帰ったよ」と言うと「えー、さよならってちゃんと言いたかったのに!」と言って、起きだしてきて、3人で食べようと思って買ってきてくれていたケーキをふたりで食べた。
 その後、夜行バスに乗りながらNが書いたツイートを見つける。

 今朝、6時すぎ、起床。ぼくも和室でCと五部林といっしょに寝てしまっていた。
 昨夜(ゆうべ)は、食べ過ぎたのと、普段飲まないウイスキーをNに付き合って飲んだため、なんだか気分が優れず、そして、お腹の調子もものすごく悪くて、起きてから何度もトイレに駆け込んだ。
 8時前、Cと五部林を見送り、朝食の後片付け、洗濯物を干した後、昨日更新をしていなかった五部林のブログを更新したり、facebookのT書店でのバイトでいっしょだった人たちにNと五部林の写真を見てもらおうとUPしたり、昨夜、メールをもらってたAくんに、Nと五部林の写真をGoogle+にUPしたアドレスをメールで送ったり(Aくんは、頑なにTwitterfacebookのじぶんのアカウントを教えてくれないので、面倒!)。
 その後、やはり気分が悪かったので、もう一度眠る。起きたのは、14時前、電話の呼び出し音で、「え、また、五部林、熱でも出たか?! それともケガでもしたか?!」と思って飛び起きたら、Cのお義母さんで、「野菜がたくさん穫れたんだけど、送ろうか?」というもので、「ぜひぜひ、送ってください」と言った。それから、シャワー浴びて、昨夜の後片付けしたり、夕食(昨夜の余った野菜と肉でチャーハン、エビチリなど)をつくって、16時すぎ、S保育所へお迎え。
 きょうの五部林は、とくに何も事故もなく、機嫌良く過ごしていたようで、迎えに行ったら、「おまる」に跨がって、おしっこの練習をしていたときで、ぼくの顔を見ると、下半身丸出しで、ニコニコ駆け寄ってきた。
 毎週木曜は、保育所の絵本を1冊借りることができるので、遊戯室に行き、五部林の好きそうな乗り物の絵本を棚から出してやると、竹下文子 作/鈴木まもる 絵『ピン・ポン・バス』を選んだ。

ピン・ポン・バス

ピン・ポン・バス

 その後、ふたりでローソン(守口八島町店)に行き、GWに行く予定にしている「鉄道甲子園」の前売券を買いに。五部林、お店の商品をひたすら手に持って、ウロウロ。それから、桃町緑道公園で、しばらく遊ぶ。すべり台にもひとりで登って、ひとりで滑れるようになったし、ブランコも座らせてやると、ひとりでブラブラ揺れることもできるようになった五部林。


 18時すぎ、ふたりで夕食。洗濯物を畳んでいると、きょうもまた、間瀬なおかた『でんしゃでいこうでんしゃでかえろう (のりもの×体感×しかけ【2歳・3歳・4歳児の絵本】)』、三宮麻由子・ぶん/みねおみつ・え『でんしゃはうたう』を2度ずつ読まされる。
 19時すぎ、C帰宅。Cも『でんしゃでいこうでんしゃでかえろう (のりもの×体感×しかけ【2歳・3歳・4歳児の絵本】)』を読まされていた。そして、入浴。20時すぎ、和室に3人で横になり、『ピン・ポン・バス』と、きむらよしお『わんニャン』(こどものとも0.1.2. 2013年 01月号 [雑誌])を布団で読んで、五部林就寝。

でんしゃは うたう (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)

でんしゃは うたう (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)