〒カワチ日手紙〒- 外 -

「あえて」以降の、生きる仕方の試みの記録。「父」像、「家族」像への試み。文中に出てくるCは妻で、五部林は息子です。

禁煙外来

●五月一日(水)

 五月に入ったのに、寒い一日だったような覚えがある。
 午前中、auに電話して、「電話きほんパック」を申し込む。iPhoneにすると、iPhone自体にメッセージ録音機能が付いていないし、4G LTEスマートフォンでは留守番電話サービスが付いていない。五月末までに申し込むと、半年間無料だということだったので、他のサービス(迷惑電話撃退サービス、三者通話サービス、待ちうた)は必要ないのだけど、「お留守番サービスEX」を使いたい。最近、どうも、圏外でもないのに、電話を受けられない場合が多い。

 昼から夕食の支度をしていると、何十年ぶりかに、左手の薬指を包丁で切る。五部林のお迎え時間がせまるなかで急いで料理していたせい。
 五部林のお迎えに行った帰りに、五部林をベビーカーに乗せて、沼脳神経外科クリニックへ。「すぐ禁煙.jp」で健康保険が使える禁煙外来を調べて。
 Cから、何度も何度も何度も何度もしつこく言われていた。四月中に行く予定だったのだが、いろいろあって行けなかった。五部林を連れて行くのもどうかとも思ったけど、行けるときに行かないと、またCがうるさい。
 ほんとは、結婚(二〇〇八年八月)を機に、禁煙を宣言したぼくだったが、なかなかうまく行かず、職場と飲みに行った席では吸っていた。それで、去年八月に仕事を辞めてからも、本数はかなり減ったものの、五部林といてイライラしたときは、ベランダなどで吸ってしまっていて、んで、年明け、「うつ」になってからは、週の半分はCと五部林がいなかったので、家のなか(別室)でも吸っていて、挙げ句の果てにCにバレて、「四月中に止めないと離婚」と言われていたのだけど、やっぱり止められそうになくて、「禁煙外来行って止めるから」と言っていた。
 沼脳神経外科クリニックに行くと、偶然、子育てサークルでお世話になっているNさんも来ていて驚いた。どうやら旦那さんの付き添いらしい。Nさんと話をしつつ、診察を待つが、なかなか順番が来ない。五部林は待合室のテレビを気に入って見てくれているから良かったけれど、結局、一時間ぐらい待たされた。
 そして、診察といっても、「片手間」というか、パンフレット見せられて、今後の流れを医師から説明を受けた後は、別室で、リハビリをする高齢者の人に交じって、看護師さんから渡された禁煙宣言書に署名させられて、呼気のなかに含まれるニコチンの成分を計られて(? たぶん、そんな感じ。あまり説明もされずに)、たばこ(ニコチン)依存のチェックシートにチェックさせられて、また待合室へ。そして、かなり待たされた後、受付に呼ばれて診察代(一七〇〇円)を請求されたので、「まだ検査結果や、今後の流れについて、先生から説明を受けてないんですけど」と言うと、「ちょっと待ってください」と言われ、またかなり待たされて、やっと診察室に呼ばれたと思ったら、「やっぱり、呼気のなかにかなりニコチンが交ざってますね。これからがんばりましょう」とだけ言われて、処方箋持って、薬局へ。
 処方されたのは、「チャンピックス」という薬。副作用について説明を受けたとき、今、別に飲んでる抗うつ薬(サインバルタ)との相性を聞いたけれど、あまり明確な答えは薬剤師から聞かれず。薬は、きちんとパッケージになっていた。一九三〇円也*1

 五部林は、クリニックでも薬局でも、基本的にベビーカーのなかで、静かにしてくれていた。
 一才児で禁煙外来に同席する子どももそうはいない。
 帰りに、食材がなかったので、マックスバリュ(太子橋店)に寄る。サービスカウンターで、先日、五部林とつくった(といっても、もちろん、ほぼ、ぼくがつくったのだけど、五部林は、クレヨンで色塗りをした)「鯉のぼり」を渡す。駄菓子セットがもらえた。
 帰り、ベビーカーを押しながら、ひどい悪寒。まだ禁煙薬を飲んでいないのに。
 帰宅して、遅くなったので、急いで夕食。禁煙薬、風邪薬を飲んで(いっしょに飲んでいいのかわからなかったけど)、眠る。

*1:それから、きょうで、ちょうど一週間。きちんと薬も飲んでいる。この一週間は、まだ禁煙しなくても良いので、吸っている。でも、確かに、だんだんたばこが不味くなってきてる。明後日からは禁煙