早咲き桜
昨夜(ゆうべ)は、プレステ3で『風ノ旅ビト』をプレイし、とりあえずクリア。
びっくりしたのは、途中のステージで出会い、そして、海の中やら雪山やら、いっしょに苦労して旅してたのが、コンピューターだと思っていたのに、実際に、オンラインで偶然遊んでいた人だった、ということ。エンディングの最後で、今回の旅で「いっしょに旅した人」が表示されるんだけど、なんと、5人もの人と出会っていたらしい。IDから察するに、海外のプレイヤーだと思うけど、みんないっしょの姿してるし、○ボタンで「ファーン」っていう音しか発せられないから、そんなにも多くの人と出会っていたなんて思いもしなかった。
あー、こういうゲーム(オンライン)の世界もあるんだな、と思った。正直、先日まではまってたPlaystation Homeとかで仮想現実のオンラインは体験してたけど、それって、チャットとか疲れるときもあったし*1、『風ノ旅ビト』では、ことばもなく、ただ、オンラインプレイヤーは、そばにいるだけ。座禅みたいなのをいっしょにしたり。それに、別にアイテムとか集めたりしなくてもいいし、何より、風景を楽しんでいればいい、ほんとうの「旅」みたいだった。ただ、だからこそ、もう少し「長い旅」であってもいいかな、とは思った。ふつうにやって、2時間ぐらいでクリアできちゃったのが、少々さみしい。
また、何度も「風ノ旅」に出たくなるだろうと思う。
その後、nasneに録画してあった「最高の離婚」(第10話)を見て、3時頃就寝。
これまでに比べてとくに特筆すべきこともない、来週の最終回に向けた「予兆」のようなお話。
ただ、灯里(真木よう子)が妊娠をきっかけに諒(綾野剛)と結婚を決意することには驚いた。「(父親のいない子どもにしない)現実的な選択」と彼女は言ったけれど、女性って、そういう選択するかな、やっぱり。
あと、今回は、結夏(尾野真千子)がまったくきれいに見えなかった。ヤツレてる感が。
光生(瑛太)→結夏に電話するシーンとか、今回も誰かに電話するシーンが多かったように思えて、そういえば、最近、ぼくは「誰かに電話する」ということが、めっきり減ったな、と思った。
iPhoneに換えてから、「無料通話」がなくなった、ということが原因のひとつでもあるけれど。
それから、もちろん、電話だけじゃなく、最近は、Cと五部林以外の誰かと話すということがない、ということもある。
■
今朝は、11時半になんとか起きて、何日かぶりに入浴して、昨日、診察日だったこと忘れてて、電話して予約変更してもらった、K病院へ。なんだか、気乗りがせず、いつもなら、診察予約時間の10分前には着いてるのに、5分遅れた。いつも自宅から病院までの数十分の道のり(徒歩)は「誰か知ってる人と会ってしまうかもしれない」と、緊張するのだけど、だんだんその緊張は弱くなってきている。でも、やっぱり、遠くから歩いくる親子連れ、自転車に子どもを乗せて走ってくる人をチェックしてしまう。
K病院に到着すると、いつもならすぐに呼ばれるのに、遅れたせいもあってか、待合室で少し待ってから受診。
「昨日は(診察日だったのに)どうされたんですか?」とI先生から言われて、「忘れてました」と正直に答えると、I先生は笑っていた。それから「最近どうですか?」と問われて、「以前からすれば、ずいぶん気持ちは晴れてきていますが、やっぱりまだドーンと落ち込んでいる状態が続いています。波みたいなものがあります」と言うと、「○○さんのご家族で精神疾患をもたれている方はいますか?」と訊かれて、なんでそんなこと訊くのだろう? とは思ったけど「いや、知ってる限りいません」と答えたら、さらに「ものすごく多弁になったり、急にたくさんの物を買ったりするようなことがありますか?」とも訊かれて、「お酒を呑むと、すごく多弁になりますし、ネットなどで衝動買いをしてしまうようなことはあります」と答えた。どうやら、「波がある」と答えたことで、I先生は、ぼくの「うつ」が「双極性障害(躁うつ病)」ではないかと疑っているようで、それなら薬を、気分安定剤のようなものに変更しないといけないと言われたので、あわてて「いや、波があるといっても、ごく小さな波で、気分がハイになってものすごく行動的になるというようなものではありません」と言うと、「そうですが、それじゃあ、もう少し、このまま様子をみましょう」ということになり、「少し調子も回復気味にあるようなので、次回の診察日は1ヶ月後にしましょうか」と言われたので、前回は、心配だったので「2週間後でお願いします」と言ったものの*2、今回は、それに応じてみることにした。
次回診察は、4/12(金)13時~。もう五部林は、保育所に通い出しているんだな、と思った。
診察+薬代(5,360円)を受付で払って、薬(これまでと同じ、サインバルタとノイクロニックを28日分)をもらう。
■
K病院からの診察の帰り、暖かい陽射しのなか、デイリーヤマザキでシュークリーム、パン、お菓子、のど飴、タバコを買って、それから、ドラッグセガミで、ゴミ袋、うがい薬(以前、ウイルス性胃腸炎に感染してから、それがひどくしんどかったため、ぼくは、一年中「うがい」をするようになり、「イソジンうがい薬 250ml[第3類]」が欠かせない)、それから、顆粒の薬が飲めないCのために、錠剤の風邪薬(新ルルAゴールドDX・60錠)を買い、それから、向かいの万代(スーパー)にも寄って、なくなったインスタントコーヒー(ネスカフェ エクセラ 150g)と、980円と少し安かったのでおむつ(ネピアGENKI! ごきげんフィットパンツ Lサイズ 42枚)を買って15時頃帰宅。
ほんとは、帰りに、古本市場(京阪本通店)まで歩いて、昨日までプレイしていた『大神 絶景版』はじめ、きっともうプレイすることのないプレステ3のソフト数本を売りに行こうと思って出かけたのだけど、疲れてしまって予定を果たせず。
帰宅して、火曜の朝に洗濯して、干す気力がなかったので、そのままになっていた洗濯物をもう一度洗濯し干したり、食器を洗ったり、花瓶の水を換えたりした。
- 出版社/メーカー: 明治製薬
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- クリック: 37回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
- 出版社/メーカー: ネスレ日本
- メディア: 食品&飲料
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ネピアGENKI! ごきげんフィットパンツ Lサイズ 42枚
- 出版社/メーカー: 王子ネピア
- 発売日: 2012/04/01
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
■
夜、河合隼雄・柳田邦男の対談集『心の深みへ: 「うつ社会」脱出のために (新潮文庫)』を半分ぐらい読んだ。
1985年から2002年までに重ねられてきたふたりの対談をまとめたもので、1985年、1995年、1997年の対談の章を読んだ。1985年といえば、もう30年以上も前になるのに、そこで語られていることは、まったく古びていない、というか、ここで課題にされていること(西洋の近代科学の思考方法の行き詰まり、西洋の近代で確立された自我、自と他、ものと心を切断して考えるという方法以外のものを見つける必要がある)が、(ぼくの知る限り)ほとんどまだぼくらの世界は克服していないことに驚いた。
「うつ社会」脱出のために、という副題がついているので、気になって購入してみたのだけれど、まだそのテーマが直接的に話題になっている箇所には至っていない。
それから、nasneに録画していた「アメトーーク」(3/7放送「スネ夫にくめない芸人」)を見て、これは「ドラえもん」史を語るうえでも重要な「まとめ」だなぁ、と思った。んで、「報道ステーション」見て、きょう、安倍首相が「環太平洋連携協定(TPP)交渉」の参加表明をしたことを知ったりしてたら眠くなって、1時頃まで。
目覚めてから、またテレビで「祇園笑者」(よみうりテレビ)見たり、それから、きょう古本市場まで行って売るのを諦めたプレステ3のソフトが、「Amazon 買取サービス」で自宅にいながら売れるということがわかったので、さっそく申し込んでみたりして、この日手紙を書き始めた。
■
きょう、ネットをチェックしていると、村上春樹の新刊『色彩を持たない 多崎つくると、 彼の巡礼の年』が発売予定ということを知る。さっそく楽天ブックスで予約。
あと、前に、ドラマ「最高の離婚」についてCと話していたら、どうやら、そのドラマの脚本を書いている坂元裕二(それから、演出の宮本理江子と並木道子)と、主演の瑛太は、一昨年(2011)放送の「それでも、生きてゆく」というドラマでもいっしょに仕事をしているらしいこと、そして、このドラマがとても「重い」作品だということがわかったので、とても見たくなってきた。DVDは発売されているようだけど、買うほどでもないし、レンタルしてみたい。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
「それでも、生きてゆく」ディレクターズカット完全版 (初回封入特典終了) [DVD]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2012/01/06
- メディア: DVD
- クリック: 77回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
■
夜中、はてなブックマークをうろうろ見ていたら、「うつは甘え あるいはピノを美味しく食べる方法」という「匿名ダイアリー」のエントリを見つけて、「そのとおりかも」と思った。
「10年間うつを経験したけど、うつは甘えというのはあながち間違いじゃないと思う」という書き出しで始まる、この投稿は、経験者だから語れる、実感が伴っていた。
うつで入院して、他の入院患者たちの姿を見て「鬱は甘え。やるなら今しかねえ。ゼッコーチョーー中畑清でーーす!」と退院を決意したこの増田さん(「はてな匿名ダイアリー(AnonymousDiary=アノニ「マスダ」イアリーの略)」の俗称で、また、それを利用する人たちのことを「増田」というらしい*3)が書く、
仕事は楽しくはないけど、働いているほうが精神的に良い。最も精神的な負担になっていたのは、家族から生活費をもらっていたことだから。
とか
常に全く動けないというほどのうつ病患者は5%ぐらいだろう。そういう人は国から金もらってもいいよ。しかたないし養う人も大変だろうし。
それ以外の人は、飯食ったりトイレ行く時に移動するだろ?その足でハローワーク行くんだよ。辛くても自分でがんばるしかない。仕事がきつすぎて鬱になった人は、倒れる前に転職してください。(略)半年ぐらいなら休むのは有効だと思う。それ以上長引くとやばい。
とか、頷けた。
ぼくは、この「〒カワチ日手紙〒-外(そと)-」を書き始めた初日(1/31-2/1)に、
年が明けてすぐ、また、ぼくの「うつ(鬱)」が<発症>してしまった。
ただ、こう言ってしまうと元も子もないのだけど、でも、ぼくはほんとうのところ、これは「うつ」ではない、のだと思っている。
いや、これ、というか、今回以前のものも「うつ」ではないような気はずっとしていた。ぼくが「うつ」を<発症>するのは、もうずいぶん前から気づいていたことだけれど、極々簡単に言えば、『じぶんの未来が見えない』とき、『なぜこんな毎日を送っているのかわからない・じぶんで納得がいかない』とき、『<ほんとう病>』に<発症>する場合が多い。
でも、これこそが、というか、これもまた「うつ」の一例かもしれない、とも思う。
(略)
ただ、いまは、結局のところは、ぼくが「うつ」であろうが、なかろうが、(じぶんが選んだことであるにもかかわらず)現実のじぶんに折り合いが付けられないことが、じぶんでもほんとうに残念でならない。
と書き*4、また、その後、野村総一郎『うつ病をなおす (講談社現代新書)』を読んだ2/4には、
「うつ」であるじぶんを認めつつもあるけれど、本書を読むと、いろいろな分類はあるにしても、著者が示すところの「うつ病」の状態に、ほぼ的確に今の、そして過去のぼくが当てはまる部分があった。じぶんが「病気」、いや、きちんとレッテルを貼られると、とても楽になるものだ。
とも書いて*5、じぶんが「うつ」であることを認めたりもした。
ぼくが「うつ」であることを公(おおやけ)に(?)して、Cと五部林とも週の半分を別々に暮らして、Cに仕事も家事も育児もほとんど任せて、もう2ヵ月半。そして、五部林は、あと半月後(4/1~)には、保育所に通い始める。
もうそろそろ、ぼくは、少しずつでもいいから、動き始めなければならないと思う。
きょうのK病院の診察時に、I先生は、「初診(1/18)から2ヶ月でここまで回復しているのは順調ですが、まだまだ油断はできません。ゆっくりしてください」と言ったけれど、2ヶ月でここまで回復するというのは、本来的な「うつ」ではない(なかった)証拠なのではないか、とも思ったし、もちろん「油断」はしないし、もともと怠け者なので、ゆっくりやっていくつもりだけど、少しずつ動き出さないと。
■
きょう、K病院からの帰りに、いつもどこよりも早く咲き、母が生きている頃は、この桜を毎年携帯で撮ってメールしていてくれた、我が家のマンションの通称「メイプル桜」が咲いていることに気づいた。
今年は、全国的に桜の開花が早いようだけど、やっぱり、この桜は、今年も早咲きだった。
それから、今朝、Cから「眠くて、新大阪まで寝過ごした」ということと、「突然だけど、明日の夜、Yちゃん宅で夕食をいただくということになったけど、どう?」というメールが届いていて、朝起きてすぐそのメールは読んだものの、なかなか決断できなかったが、K病院からの帰宅後、「参加予定で」と返事をした。
Yちゃんとは、同じマンションに住む、五部林とほとんど月齢が同じ子どもをもつ家族で、これまでも何度か食事をしたり、遊んだりしている。
そして、そう返事をしたものの、やっぱり、今でもちょっと緊張する。