蜘蛛の糸

　きょう、7時半に就寝して、9時半に「五部林の出かける支度、手伝って」とＣから起こされる。
　「6時半までゲームして、それから『Hulu』で『LOST』（シーズン3）の第6話見てたから」なんて、もちろん言えるわけもなく、眠い目をこすりながら、起き立てのひどい腰痛に耐えながら、暴れる五部林を着替えさせたり、洗濯物を干したり。
　10時すぎ、Ｃと五部林は、枚方に住むＣの高校時代の友人宅へ出かけた。空は、相変わらず、黄砂のためか、もやっていた。

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　ふたりが出かけてから、またプレステ3を起動して『大神 絶景版』をプレイ。15時すぎまで。
　「両島原」での探索、「龍宮」での水龍イベントを終えて、ヒミコが死んじゃって、これから「鬼が島」。セーブする度にプレイ時間が出てくるのだけど、今まで出計50時間ぐらいプレイしたことになるらしい。まだゲームは、3分の2ぐらい進んだところみたい。
　ぼくは、この『大神 絶景版』を攻略本（『大神 公式ガイドブック (カプコンファミ通)』）を見ながらプレイしてるけど、攻略本なしではここまでプレイが続かなかっただろうと思う。「謎解き」みたいなことで、攻略本の「手ほどき」がなければ、ぜったいぼくには思いつかない部分とかがたくさんあった。
　攻略本（手本・指南）、あるいは、MAPがないと生きていけない。そして、すべての「アイテム」を集めたくなる欲張りさ、そして、そんなことはできない失望。
　ゲームは、まるでぼくの人生のようだ。

　15時すぎから、Ｃと五部林が帰宅した17時すぎまで昼寝。何か、とても欲情した夢を見た気がする。

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　18時すぎから3人で夕食。
　きょうは、Ｃが炊き込みご飯（かやくご飯）をつくってくれており、味が薄かったけど、筍（Ｃ曰く「中国産」）とかの食感がとてもおいしかった。
　五部林は、Ｃの友人宅で出された昼食や食後のケーキなどもぺロリと食べたようだけど、相変わらずものすごい食い散らかしようで、友人に掃除機までかけてもらったそう。
　今夜の夕食時も、何度も注意しても食べ物を手でつかんだり、プレートに塗りたくったり、スプーンに乗せて飛ばしたり。別に五部林は、イライラしているわけではなさそうで、ニコニコしているのだから楽しいのかもしれないけど、Ｃもぼくも、ほとほと困る。最後には、4年半前のぼくらの結婚時に、亡き母がプレゼントしてくれた、手づくりの「夫婦茶碗」(Ｃの使っていたもの。ぼくもＣもとても気に入っている）を、五部林が欲しがったので渡したら、手が滑って床に落ちて、割られてしまう。

　Ｃと五部林がお風呂に入っているときに、先日、Flower MUJI（先月末でサービス終了*1）で注文した花束（ブーケ）が届く。
　明日は、Ｃの32才の誕生日。そのプレゼントの花だった。
　きょうは、Ｃの31才の最終日。「まだまだ若くていいな、」と38才のぼくは、思う。
　お風呂から上がってきた五部林に花束を見せたら、いきなり、ひとつちぎられてしまう。
　Ｃには、ほんとうに、いつも感謝だ。Ｃの「健康さ」は、ときに眩しすぎて、ぼくには目がくらむときがあるけれど、彼女は、ぼくにとって、暗い地中の天井に空いた小さな穴から垂れる一筋の「蜘蛛の糸」のような存在だと思う。
　誕生日おめでとう、Ｃ。いつもありがとう、Ｃ。

*1:http://www.flower-muji.net/maintenance.html#