〒カワチ日手紙〒- 外 -

「あえて」以降の、生きる仕方の試みの記録。「父」像、「家族」像への試み。文中に出てくるCは妻で、五部林は息子です。

小田急相模原

 昨夜(ゆうべ)、それまでの昼夜逆転生活から抜け出そうと、睡眠誘導のための薬(「テトラミド」と「セロクエル」のうちどちらかを1錠)飲んで、3時すぎに眠った。7時にアラームをかけていたはずなのに起きれず、8時前、出勤間近のCに起こされることに。
 きょうは、週に1度課せられた、ぼくが五部林をみる日だった。
 起きても、明らかに薬のせいだと思われる眩暈(めまい)が止まず、頭がクラクラするわ、眠いわで、どうなることかと思ったけれど、五部林を抱いてCを見送り、申し訳ないけれど、さっそくテレビを点けて、「おかあさんといっしょ」、「パッコロリン」、「いないいないばあ」、と、見せ続けた。
 しばらく見ていなかったので、わからないが、「おかあさんといっしょ」では、子どもに歯磨きをさせるコーナー、そして、「いないいないばあ」でも、子どもにパンを半分に分けさせる場面、きょうの放送では、どちらも父親が登場していた。この春から、「おとうさんといっしょ」を放送開始するというニュースは、先日、ネットで読んでいたが、この父親起用も、その前触れか。
 しばらくテレビを見ている間も、眩暈(めまい)は止まず、五部林には申し訳ないと思いながらも、横になってしまい、そしたら、強い眠気でそのまま寝てしまう。もちろん、五部林に気を配りながらだけれど、いつもなら目を覚ますような音でも、音が鳴っていることは頭のなかでわかっていても、まぶたを開けることができないほど、強い眠気だった。そして、目が覚めたのは、五部林が、リビングから廊下に行く扉の前で、大声で泣いていたときだった。ケガをしたとか、そういうことではなく、ほんとうの理由は、五部林にしかわからないけれど、眠ってしまって一切相手をしない父(ぼく)に呆れたのか、さみしかったのか、おそらく、Cが出て行った玄関に行きたかったのだと思う。それを見て、ぼくは、反省したけれど、正直、イライラもした。
 午前中はそんな調子で過ごしていた。そうしたら、これまでなら、昼食後に昼寝したことはあったものの、五部林はぼくの横で11時半すぎから眠り始め、起きたのは14時すぎだった。その間、ぼくも寝ていた。
 14時すぎから、Cがつくってくれていた昼食を五部林に食べさせた。ぼくは、食欲がなく、食べなかった。食事が終わったとき、これまでも、お椀を重ねて「もう要らない」という素振りをすることはあったが、きょうは、その素振りの後、きちんと、手を合わせて「ごちそうさま」をしたので、とても驚いた。これまでいくら教えても、なかなかやらなかったのに。Cや、Cのお義母さんが実家で教えたのだろうか、少しぼくは「置いてけぼり」感を感じた。
 その後、ぼくもいくぶん気分が良くなっていたので、「型はめ」のおもちゃや、電車や車のおもちゃでいっしょに遊んだりもした。1週間触れ合っていないと、五部林が、とてもよく話すようになったことに驚いた。もちろん「日本語」にはなっていないのだけど、ゴニョゴニョと何かを言っている。そして、ぼくの言う「コロコロー」とか「ドンドン」とかいった擬音語のようなものも、以前より、繰り返すようになった。
 14時に昼食をとったのだから、まだはやいとは思いながらも、18時すぎになると、五部林が「マンマ」と言い出したので、これまたCがつくってくれていた夕食を食べさせた。ぼくは、このときも、食欲がなく、何も食べなかった。

 19時すぎに、C帰宅。
 明日から、仕事後、Cと五部林は実家に帰ってしまうため、Cが「少し早いけれど」ということで、バレンタインプレゼントをぼくと五部林にくれた。ネ・ネットというブランドの「ぽすとまんにゃーのTシャツ」だった。うれしかった。
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 その後、Cと五部林は、お風呂に入り、ぼくは、別室に入って、先日、Yahoo!オークションで290円で落札た小谷美紗子PROFILE-too early to tell」を聞いた。少し前、急に彼女の歌が聞きたくなり、iTunes Storeを検索したのだけれど、このアルバムはなく、「Quarternote 2nd-THE BEST OF ODANI MISAKO 1996-2003-」をダウンロードして聞いてみたのだが、初期の聞きたかった歌はなかった。「匂い探して」や「自分」、「永遠にねむる」、「とりあえず今は泣いてしまおう-かつとりゅうの歌-」などが、やはりいい。
 小谷美紗子、という歌手を教えてくれたのは、Nさんで、このアルバムが出たのが97年らしいから、もう16年も前になる。このアルバムを最後に、名古屋-神奈川の遠距離恋愛をしていた彼女は離れていったように思う。彼女が録音してくれたカセットテープで聞いていた。覚えているのは、当時住んでいた、小田急相模原のアパートの、ユニットバスに、カセットデッキを持ち込み、トイレの蓋に置いて、シャワーを浴びながら、大声で歌っていたことだ。

PROFILE-too early to tell

PROFILE-too early to tell

 お風呂から上がった、ふたりに「おやすみ」と言いにリビングまで行き、それから、ぼくはまたプレステ3を起動し、「Home」(PlayStation Home)の世界へ。でも、きょうは、ほんの1時間ぐらいでリアルに戻ってきた。ただ、その間、先日、フレンドになったエクさんから、「招待」を受け、彼のパーソナルスペースに遊びに行ったら、それは、パリのアパートメントを模してつくられたところで、ベランダに出ると、エッフェル塔と凱旋門が見えた。少しチャットしていたら、エクさんが、ちょっとなかなか行けないパーソナルスペースを見せてあげましょうか、と言うので、付いていったら、そこは、アメリカの「Home」が提供している海岸の、いかにもリゾートを絵にしたようなパーソナルスペースで、エクさんは、プレステ3を2台持っていて、アメリカ用のアカウントも有しているらしく、そこでも少しチャットして、そうしたら、「まだもうひとつ、海外のパーソナルスペースを持っているのだけど、見ますか?」というので、丁寧にお断りをした。彼は、かなりの数のパーソナルスペースを持っているようで、それだけ課金している*1ということなのだけど、1つか2つ持ちたいというのは理解できるにしても、なぜそこまで仮想の「自分の居場所づくり」をするのか、よくわからない。ぼくにしているように、フレンドに見せるためなのか。

 「Home」の世界からログアウトした後、昨日までできなかったのに今夜はできるようになっていた、リビングのDVDプレイヤーに録画していたドラマ「最高の離婚」(1/24放送・第3話)をプレステ3を通じて見た。
 1話、2話とも見ていないものの、なんとなく気になっていたので、録画しておいた。いいドラマの空気がした。脚本は坂元裕二だった。ドラマのなかで、濱崎光生(瑛太)の元カノ・上原灯里(真木よう子)が過去の体験を話すシーンで、JUDY AND MARY「クラシック」が「つらかった自分を救ってくれた」というような台詞があったので、さっそく聞きたくなった。4話と5話も録画しているので、また見ようと思う。

 きょうは結局、一日何も食べていない。今頃、空腹になってきた、1時。


JUDY AND MARY「クラシック」

*1:1箇所、5~700円ぐらいする。そして、そこにイスやら、家具やらを置こうと思えば、各1~200円ぐらいかかる